SALTY LIFE by neko015

~手作り布小物と歌の日々~

メープルファームに行ったよ

メープルシロップといえば、カナダが一大産地ですが、ここマサチューセッツ州にもたくさんのファームがあります。
メープルシロップが取れるのは、2月〜3月のごくわずかな期間。
4月には終わってしまうということで、今日はあまり天気は良くなかったのですが、ボストンから車で40分ほど走ったところにあるファームを訪れてみました^_^


意外にも、メープルシロップを作る小屋(シュガーハウス)は、個人の住宅の裏にこじんまりと建っていました。
もっと大きな工場みたいなところかと思っていました。

こちらのファームでは、メープルシロップができるまでの工程を詳しく聞ける無料ツアーがあります。
ツアーといっても予約が必要なものではなく、来たお客さんに農場主のポールさんとキャシーさんが丁寧に説明してくれるという、たいへんフレンドリーなもの^_^
わたしたちが行った時には、3人の小さなお子さんを持つ家族がいらっしゃいました。


日中は暖かいけれど夜はまだ凍るように寒い、そんな寒暖差の激しい早春に、メープルシロップ作りは始まります。
メープルの木に小さな穴をあけ、糖分を含んだ樹液を集めます^_^
もっとも、今ではチューブを通して、大きなタンクに集めるのが主流のようです。


集まった樹液は不純物を取り除いてから、こんな装置で煮詰められていきますよ。
採取した樹液はその日のうちに作業しないと、すぐ傷んでしまうんですって。
そして、樹液の出は天候に左右されるもの。毎日一定量が取れるものではなく、ある時期にたくさん取れたりするので、たくさん取れた日は夜通しぐつぐつ作業をするんだそうです。
シロップ糖度の基準は、バーモント州の基準に合わせているとのことでした。


不純物のろ過も、とても入念に行われていることを知りました。
最後の段階では、「魔法の粉(笑)」を入れて濾すと、とても効率よく作業できるとか。
この粉、ポールさんは小さな子供たちには「ダイナソー ボーン(恐竜の骨)!」と説明されてたけど、、、大人向けにはどんな説明だったか忘れちゃいました^_^;
でも、とにかく化石の粉のようなものらしいです。
この粉を顕微鏡でみると、ロブスターのはさみのような形をしていて、不純物を効率よくキャッチできるんですって。


樹液からできたメープルシロップたち*^_^*
琥珀色が魅惑的〜〜〜♪
樹液のとれる時期によって、そこに含まれる糖分の量が違うことにより、煮詰める時間が異なってくる⇒出来上がりの色が変わってくる、ということ。
シーズン最初に取れる樹液には糖分が多く含まれるため、煮詰める時間が短く、色は薄く仕上がります。
シーズンが終りに近づくにつれ、糖分が減ってくるため、煮詰める時間が長くなり、その分、色と風味の濃いシロップが出来上がります。
それぞれ風味が違うので、用途によって使いわけるのですね^_^


こちらでは、樹液の状態、煮詰めた状態、そして完成品と3段階のテイスティングをさせていただけました^_^
ほんのりとわずかに甘い状態の樹液が、完成品では濃厚な風味高いシロップに・・・感動!!面白かった〜〜^0^/
ほかにも、メープルバターを塩味のプレッツェルにつけたものやアイスにつけたもの、メープルシュガーやキャンディーなど、さまざまな楽しみ方を経験できて、とっても楽しかった&おいしかったです*^_^*


お土産に、たくさん買ってきてしまいました^_^
手間ひまかけて作られた、自然の恵みのメープルシロップ。ちょっとハマってしまいそうなおいしさ、美しさです*^_^*









Turtle Lane Maple Farm http://www.turtlelanemaplefarm.com/


パンケーキなどが食べられるレストラン併設のファームもあるようです。
興味のある方はこちらをチェックしてください↓ ^_^
Massachusetts Maple Producers Association http://www.massmaple.org/