SALTY LIFE by neko015

~手作り布小物と歌の日々~

Handel Messiah

旅行のお話はちょっとお休みして・・・
今日は昨夜聴きに行ったコンサートについてです^_^♪


昨年に続き、今年もヘンデルのメサイア、行ってきました。

Harry Christophers, conductor

Sarah Coburn, Soprano
Lawrence Zazzo, countertenor
Tom Randle, tenor
Tyler Duncan, baritone

Handel and Haydn Society Period Instrument Orchestra and Chorus


メサイアは、ヘンデル作曲のオラトリオ。
独唱曲、重唱曲、合唱曲で構成されており、キリストの誕生から受難、復活そして贖いを題材とした壮大なドラマのような宗教的作品です。
合唱曲ひとつ、独唱曲ひとつとっても、どれも秀逸で感動的な素晴らしい作品で、わたしは演奏するのも聴くのも、大好きな作品です。
全曲を演奏すると約2時間半かかるので、しばしば抜粋して演奏されたりします。
なかでも、第2部最後の「ハレルヤ (Hallelujah) 」は特に有名ですね。
でも、ストーリーになっていて、しかも歌詞は英語なのでわかりやすく、2時間半なんてあっという間に感じちゃうんですよ*^_^*


今回は、通常アルトのソリストが歌うところを、カウンターテノールの演奏だったのが1番の驚きでした!!
いや〜〜〜、すごかったです!!
目をつぶって聴けば、完全にアルト。女声そのものなんです〜
でも、目を開けばそこには、口髭をたくわえた立派なおじさまが・・・(笑)
いわゆる裏声をあそこまでしっかり支えて、魅力的に聴かせる・・・プロですなぁ!!


メサイアのなかでわたしが特に好きなのは、第2部〜第3部のキリストの受難と復活の部分。
キリストに対する人々のののしり、蔑みの声が畳み掛けるようにオケと合唱で表現され、独唱によってキリストの深い孤独が伝えられる。聴いていると、ほんとうに胸がどきどきしてきて、切なさで胸がいっぱいになります。
でも・・ごく自然に、キリストの復活を確信する調べへと曲は向かっていき、胸を締め付けるような深い悲しみはいつの間にか拭い去られている・・・
すごいです。ドラマです!!


指揮者のクリストファー氏は、「メサイアを指揮することは、肉体的にも精神的にも大変な仕事。しかし、最後の〝Amen"に到達し、ハイソプラノのA(高いラ)の音を耳にしたとき、いつもわたしは背筋が震えるのを感じる。」と語っています。

これを書いている今も、わたし、泣きそうです^_^;
素敵な演奏を聴けて、感謝です。

また、歌いたくなってきました。