SALTY LIFE by neko015

~手作り布小物と歌の日々~

ピアノについて思うこと

ピアノを習い始めて4か月がたちましたが、最近ますます面白いです。
今日、ショパンの「小犬のワルツ」を卒業しました。
独学で「なんとなく」しか弾けなかった曲が、ひとつひとつ完成していくのがすごく面白く、また嬉しいです!
先生との相性もよいようで、受けたアドバイスを実践すると、必ずよい結果が得られています。本当に感謝しています。

何かを習うとき(勉強でもそうかもしれません)、先生(指導者)の存在はとても影響力をもつと思っています。いい先生に巡り合えるということは本当にありがたいことだと思うのです。

わたしがピアノを始めたのは幼稚園くらいの時で、期間としては2〜3年くらいだと思います。2歳上の姉と一緒に通っていました。
最初の先生は母の知り合い、次の先生は現役の音大生でした。お二方ともとても優しくて、レッスンに行くのはとても楽しかった記憶があります。とくに音大生先生のお宅には白いグランドピアノがあって、お部屋も洋風な素敵な感じで、幼心にも憧れを抱いたものです。
ところがその後、父の転勤により転居、ピアノの先生も変わることになりました。
3人目の先生は・・ひとことでいうと、魔女みたいな先生でした^_^;
あまりよく覚えてはいないのですが、とにかく厳しくて、あまり笑わない先生だったな。
お宅も山のなかにあって、まさに魔女の洋館みたいで・・・
今までの先生とはまったく違い、とにかく厳しくレッスンされる先生で、ピアノ=ただ楽しい、という感じではなくなってしまいました。

この先生に強い拒否反応を示したのは、姉でした。
おとなしくてあまり自己主張をしなかった姉が、このときばかりは猛烈に「やめたい!」と母に直訴したんです。
大人になってから姉から聞いた理由は、「自分にももちろんだけど、間違うとあの先生は○○ちゃん(わたしのこと)の手をたたくのが許せなかった!」
・・・なんという麗しい姉妹愛T_T
当のわたしは姉が思っていたほど強い嫌悪感を抱いてはいなかったように思いますが、姉がやめるならわたしもやめる〜!!という感じで一緒にやめてしまいました。

やめてからも、わたしはピアノは大好きだったので、自由に好きな曲を好きなように弾く、という感じでピアノと付き合ってきました。小学校高学年で合唱部に入ってからは、ずっと歌のほうを続けてきましたが、結婚して最初のボーナスで買ってもらったものがクラビノーバだったくらい、ピアノはわたしにとってなくてはならないものでした^_^

しかし、後に母から聞いた話では、わたしより姉のほうが素質があり、魔女先生も、真面目で打てば響く姉のレッスンについ熱が入りすぎて、高いレベルを要求してしまった、ということです。もっと、もっと、、!という感じできっとどんどん厳しいレッスンになっていったのでしょう。
なるほど・・・わたしは姉のおまけのようなもので、たいして期待もされていなかったから姉ほどひどい記憶もないのか(笑)

でも、、、姉はあのとき以来、ピアノから離れてしまいました。
指も長くて素質もあるのに・・・残念な話です。
弾けるのに、どうしてやらないの?と姉に聞いたことがあります。
姉の答えは、「好きじゃないから。」
あ〜〜〜〜・・・そうかT_T

音楽は、人に強要されてやるものではないです。
好きだから、やらずにいられないから、音楽が人から湧いてくるのだと思います。
魔女先生は、姉からピアノの楽しさを奪ってしまいました。
ピアノが、音楽がもっと好きになる魔法をかけてくれたらよかったのに・・・


いい先生との出会いは貴重です^_^
だから、最近息子たちに「ママ、ピアノ教えてよ。(ほかの人じゃ嫌)」と言われても、ええ〜っ・・・自信ない>_<; と躊躇してしまう情けないワタシです。