SALTY LIFE by neko015

~手作り布小物と歌の日々~

アメリカのランドリー

アメリカでの洗濯について。
普段、我が家は2日に1度のペースで洗濯をする。本当は毎日したいのだが、このアパートには各部屋に洗濯機はなく、ランドリールームで洗濯をすることになっている。洗濯、乾燥それぞれ1回につき2ドルかかる。ランドリールームは地下にあり、我が家は最上階の9階。大量の洗濯物を持って行き来するのが面倒なのと、節約のため、このペースになっている。

今までは洗濯機をまわしている間、部屋に戻っていたのだが、最近は洗濯が終わるまでの約20分間、そこで本を読みながら待つことにしている。

短い時間に、入れ替わり立ち代わり、いろいろな住人がやってくる。
今朝は小さな女の子を連れたお母さんが先客にいた。このかたは知っている。以前、エレベーターで一緒になったことがある。その時は小さな女の子の姉妹と、ベビーカーに乗った赤ちゃんを連れていた。お姉ちゃんたちがあまりにもよく似ていて、可愛かったので、思わず「双子ちゃんですか?」と声をかけた。「いいえ、この子が○ヶ月で、こっちが○ヶ月なの。」
アメリカでは、子供の年齢を表すのに、満1歳を過ぎても月齢でいうことが多い。○のところは聞き取れなかった。でも、たいした問題じゃない。双子ではないということがわかればよいので、「なんて可愛らしいんでしょ!」と笑顔で答えておいた。

次に、大きな洗濯カートを押したお父さんがやってきた。よく見ると、カートには2歳前後の女の子とキャリーに乗った赤ちゃんが乗っていた。お父さんは手馴れた様子で、洗濯物を洗濯機に放り込んでいく。
アメリカのお父さんは本当によく育児・家事をすると思う。街でも、ベビーカーを押したり、背中やおなかに赤ちゃんがくっついたお父さんは珍しくない。
日本でも"育メン"なんて言葉があるくらい、育児する男性も増えてきたが、お父さん一人で赤ちゃんと街にでたりすることは多くはないように思う。たいていはお母さんも一緒なんじゃないかな。
その点、アメリカのお父さんはすごい。育児だけでなく、料理や掃除、日曜大工、出来る人はほんとに何でも出来てしまう。家だって建てちゃうくらいだ。
まあ、そういう家庭はたいてい、お母さんもバリバリ働いているわけだから、わたしのような専業主婦が、夫に「アメリカのお父さんのようになって!」なんてことは絶対に言えないし、また言ってはいけないことなのだ、ということもわかっている。


洗濯の話に戻るが、今はきれいなランドリールームだが、これが夕方以降になると大変見苦しい状態になる。かなりの量の静電気防止シートが床に散らばり、時には埃とともに靴下とか、誰のものかわからない落し物も。
原因は、学生だ。このアパートの住民の大半を占める学生たちは、ほんとにマナーがなっていない。

まだ洗濯中に一度部屋に戻っていた頃、たくさん洗濯機がならんでいるので、自分のいれた洗濯機がすぐわかるように、洗濯かごを機械の上に置いていた。ところがある日、30分後に戻ると、かごがない!!・・・かご自体はIKEAで買った安いかごなのでいいとしても、無くなったという事実がショックだった。名前でも書いておけばよかった。誰かが間違って持っていっちゃったんだ、、と思うことにしているが、今でも、同じかごを持った住人をみかけると、つい恨めしげにかごを見つめてしまう。

そんなアメリカ式ランドリーだが、いいところもある。
何より、家事の時間が少なくなったこと。洗濯の面倒なところは、なんといっても干す作業だ。それがないことは大きい!最初は、縮むんじゃないかと思っていたが、意外に大丈夫なことがわかり、今ではHigh乾燥モードでガンガンまわしている。お天気に左右されないこと、24時間いつでも洗濯できることもポイントが高い。洗濯した衣類をたたむための台があるのも便利でよろしい。


こんな日々の些細なことで一喜一憂の自分がおかしいが、事実そんな毎日を送っている。
今日はランドリールームで江國香織のエッセイを読んでいたせいか、いつもと違う文調になりました^0^