SALTY LIFE by neko015

~手作り布小物と歌の日々~

本との出合い

先日、友人宅で、ずっと気になりながらも買いそびれてそのままになってしまった本にめぐり合いました。
その本とは、天童荒太 著 『悼む人』
友人のご好意に甘え、お借りしてきました。

初版は2008年11月30日ですから、もう2年以上も昔になるのですね。当時、かなり話題になった本ですから、お読みになったかたも多いかと思います。
遅ればせながら、わたしも1ページ、1ページと読み進むうち、あっという間に本の世界に入り込み、考え、想像し、感じ、そして涙があふれ、読み終えたときにはなんともいいがたい感情が胸のうちに広がっていました。

著者はこの本の執筆に7年もの歳月を費やしたそうです。
著者が表現したかったものを、わたしがどれほど理解できたかはわかりませんが、ゆっくり、一字一句を大切に、ときには立ち止まりながら、丁寧に読ませていただきました。そうすることが、自然にできる本でした。

よい本との出合いは人生をより豊かにする。
ありがちなセリフですが、それを心から実感できる回数は、そんなに多くはない気がします。


快く貸してくださったMさん、どうもありがとうございました!