活版TOKYO2017 に行ったよ
最近、とても心を動かされた本です。
- 作者: ほしおさなえ
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2016/06/03
- メディア: 文庫
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([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)
- 作者: ほしおさなえ
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: 文庫
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川越の街の片隅にたたずむ三日月堂は、昔ながらの活版印刷を営む印刷所。
そこにひとりで暮らすのは、物静かな若い店主、弓子。
そんな三日月堂のもとに、様々な悩みをかかえたお客が訪れ、依頼に応じて、弓子は活字をひとつひとつ拾い、お客の言葉や想いを印刷していく。
活字と言葉の温かみによって、あるいは弓子との会話を通して、お客の心は解きほぐされ、お客自身が気づいていなかった心の声がかたちとなって紡がれる・・・
言葉の重みを実感する本です。
また、懐かしさとともに、新鮮さも感じることができました。
書物や印刷物、紙が好きな方はハマること間違いなしです!
そして、かなり、グッときます。
いや〜、久々にいい本に巡り合ったなぁ。。と思っていたとき、偶然ニュースで、活版印刷のイベントがあることを知ったんです。
先週末7/14・15・16に神保町で行われた、「活版TOKYO 2017」というイベントです!
調べてみると、なんと本の作者であるほしおさなえさんも出店されているではありませんか!
ということで、最終日に行ってきました!
会場は神保町三井ビルディングとテラススクエア。
近隣には小学館、集英社などがあり、まさに出版の街です。
開場してまもなくの時間で、すでに人でいっぱい!
若い女性が多かったような気がします。
活字が一文字ずつ買えたり、活版印刷で刷られたカードやグッズがたくさん並んでいました*^-^*
もちろん、真っ先に向かったのはほしお先生のブース!!
こちらを購入したかったんです!↓
小説の中に登場する、「桐一葉」という珈琲店のコースターです!
コースター一枚につき俳句が一句ずつ、印刷されています。
小説のなかには二句分しか登場しないのですが、その後も「桐一葉」が季節ごとにコースターを作り続けたら・・・という設定で、九句分のコースターのセットです。
渋くて素敵な紙の貼り箱に入っていて。
これはもう、眺めているだけ、持っているだけで満足な作品です!!買えてよかった!!
それから、こちら。
140字小説活版カード60枚セット
ほしお先生、ツイッターで140字小説なるものを紹介していらっしゃいます。
今回、60話分を活版印刷によるカードにして、素敵な素敵な鳥の装画が施された箱に詰めてのセットになっていました!
140字小説って、面白い!
そして、ツイッターで読むより、印字されたもので読むほうが、断然イメージがつかみやすいのは、わたしが古い人間だからなのでしょうか・・^^;
鳥の装画はイラストレーターのユカワアツコさん作。
この繊細な線!そして、活版印刷ならではの、絶妙な質感!
お宝です。
結構高額だったけれど、見て見ぬふりはどうしてもできなかった^^;
実はこちらは通常版で、桐箱入りの豪華版も販売されました。
豪華版では、ユカワアツコさんが手描きで一箱ずつ違う鳥を描いてくださっているんですよぉ〜〜
しっかり、目に焼き付けてきました(笑)
そしてそして、当日対応してくださったのがほしお先生で、しっかりサインもいただきました*^-^*
一緒に写真も撮らせていただきましたが、ブログUPの許可をいただき忘れたので、それはわたしのスマホの中だけに納めておきます。
作品のイメージとぴたりと一致するような、心の奥の深そうな方でした*^-^*
それから、各ブースを見たり、実際に活版印刷を体験したりしましたよ☆
「手キン」と呼ばれる一番単純な手動の印刷機です。
矢印のところに活字を組んだ版が固定されていて、手前の斜めの板のところに紙を置きます。
上部の円盤みたいな部分がインキ台で、ローラーで版にインキをのせたら・・・
レバーを押して、紙と版を押し付けますよ〜〜
すると
このとおり*^-^*
パソコンで印刷したものとはまったく違う、どこか温かみを感じるものができあがりました*^-^*
まさに、「刻まれている」という感じ・・・
小説のなかにも、この表現がたくさん出てくるのですが、これは実物を見たら本当にしっくりくる表現だと思いますよ。
このイベントのなかで、ほしお先生は活版印刷についてのトークショーをされています。
その様子がツイッターで公開されていますので、ご興味があるかたは、140字小説とともにチェックされてみてはいかがでしょうか*^-^*
とてもとても楽しいイベントでした*^-^*